Someone Like You

リーダーシップの旅に出ている彼。 『社会の役に立ちたい』 もがく、とある日本の若者。不定期に書評とか戯言とか。

私がこれから「学び」たいこと

勉強ではなく、学び

 

ソクラテスは言います。自分は「何も知らないということを知っている」(=「無知の知」)、それなのに、世の中で知恵のあるといわれる人たちはみな「自分が知らないということを知っていない」(=無知の無知)、この点で自分の「無知の知」は「無知の無知」に勝るのだ、と。
この考えを元に、ソクラテスは、「知ったかぶり」を痛烈に批判していった。

勉強の語源は何か、study。この言葉を一人の人にするとスチューデントとなる。ステューデントという言葉をどういう日本語に訳すかを考えてほしい。それとあわせて、勉強を意味するスタディは本当に勉強と訳していいのだろうか?と考えてみたい。

ステューデントのつづり(student)は「勉強」を意味する英語のスタディ(study)と似ていますが、どちらも元はラテン語のストゥディウム(studium)に由来する。
その意味を辞書で調べると、「情熱、熱意」という意味なのです。

ステューデント(student)というつづりは、ストゥディウム(studium)の動詞(studeo)の現在分詞形(~している状態)ストゥデンス(studens)に由来する。直訳すれば、「情熱を傾けている人」という意味になる。

勉強とは情熱を傾けること、日本人の考える学校で行う「勉強」とはあまり一致しないように思う。むしろ意欲的に学んでいる、習い事のほうがニュアンス的には近い気がする。

漢字の語源も、「勉め強いる」という本来はやりたくないことを仕方なく進めることが語源である。こちらのほうが想像に近い。

 

なので、私は情熱を傾けて何かを取得・学ぶことをstudyと呼びたいし、日本語では学習・学ぶと呼びたい。

 

学びの段階 

学びにはいろんな種類がある。
学びの段階を「ラーニングピラミッド」というもので示している。

 

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上に行けば行くほど、一人で活動するものが多く、
下に行けば行くほど、協働的で活動的になる。
いわゆるアクティブラーニングとはグループ討論以下を指す。

 

私自身、まさに今新規事業で、ある対象者に向けて「どうやって学びを提供するか」「どうやって学びを定着させるか」「学びをどうやって活かすか」を考えているが、まさにこのあたりの考え方をいかにサービスに落としこむかで内容が変わってくると感じている。
オンラインでできること、オフラインでないとできないことの切り分けもこのあたりでできそうである。

 

人の学びの体系化を考えていながらも、自分がどんな学びをしていくかどうかも考えている。

 

私にとっての学びとは?

今まで学んできたことと、これから学んでいきたいこと、そしてその理由を少し整理したい。
これまでの振り返りの中から、次のゴール・ステップを想像し、明日からのアクションを決めるのです。

 

整理していて改めて気づくことは、学びを説得力・納得性を高めるためには、その学びを得た経験・学びを生かした経験をセットで語る必要があるということ。いくら自分が▲を学んだ!こんな力がある!と伝えても(自分で内省しても)「本当か?」を問われるだけである。端的に自分の学びと経験をつなげて伝える必要がある。

 

以下、学びのみ整理してみる。

 

■これまでの学び(※今後追加)

(大学卒業以前)
・ひとつのことをやり抜く力
・目標を達成するための計画設計力
・多くの人の中で人見知りせず立ち回る力
・好奇心を持ち続けること
・人前で話す力、度胸

(新卒入社以降)
ロジカルシンキングスキル
・ビジネスコミュニケーションスキル
・アセスメントスキル
・プロジェクトマネジメントスキル
・プレゼンテーションスキル
・戦略策定力
・傾聴力
・課題設定力

 

■これからの学び


1)スピーキングスキル
→ 今後、英語圏(日本国以外)で仕事・生活をする可能性を考えると、語学力、特に話す力は確実に必要になる。話せないだけで可能性を狭めるようなことはあってはならない。むしろ今後自分の可能性をより試していく上で、日系企業としか仕事ができないことは致命傷。
一つの区切りは、オリンピックを終えた35歳を区切りに海外進出を本気で考えたい。つまりそれまでには、英語で仕事が滞りなく対応できている状態を目指したい。
今年はそのステップとして、日々英語に触れる環境を作りたい。朝の英会話から。

 

2)事業創造力

→ 現職で身につけるべき最重要なものとして、事業を創造する力を身につけたい。組織とは何か?事業とは何か?商品とは何か?営業とは何か?それぞれに携わることで、何を価値において考え企画する必要があるのか、ファンダメンタルな部分でトータルで理解した。最後は、それらをすべてを統括して「自らが事業を作り、その事業で世の中に価値を返すこと」でどんな場面においても事業を作れる状態を目指したい。
一つの結果としては、今担当している新規事業を立ち上げること。そして、中長期の戦略と計画を立て切ること。この経験を20代最後の自信にしたい。

 

3)プログラミングスキル

→ 今後の世の中、確実に必要とされる力。そして新旧世代を分ける力とも言える。平成生まれはプログラミングを確実に取得している中で、それ以上の世代は構造すら理解できていない。今後は確実にオンラインで物事が変わっていく時代。情報革命の中で、その構造や仕組み、ルールを理解した上で、自らが企画・創造できる役割を担うためには、確実に基礎を理解しておきたい。
1)と同様、朝の学び時間の中でまずは無料で学べる範囲でプログラミングを覚え切る。

 

4)心理学・脳科学など、人の認知を理解する

→ これは経営者・マネジメント・事業創造など人と交流をしていくことがすべての中心である以上、人が何を根本に思考し行動をするのかをより体系的に理解していきたい。いままで専門的に学習することはなかったが、注力テーマとして、専門家にはなれないが、より専門化した知識を身につけ、普段のコミュニケーションにも応用していく。
書物を読みながら、専門家とのコミュニケーション量を増やしたい。

 

以上4つが特定したスキルとして、今年度集中的に学びたいこと。

つまりこれ以外は、もちろん機会があれば吸収はしていくが、注力テーマではない。

知的好奇心が高い分、これら以外も見渡してしまうのだが、一旦はこれらを注力テーマとして、継続して学んでいきたい。そして学んだものをどんどんアウトプットし、自らの体系化をしつつ「あいつはこれを学んでいる人」というレッテルをもらうことで新たな関係性を築けることを期待したい。

 

上記に示したような、より知識を深化させるためにもアクティブラーニングの場をより多く設計していきたい。

 

宣言を習慣に。