Someone Like You

リーダーシップの旅に出ている彼。 『社会の役に立ちたい』 もがく、とある日本の若者。不定期に書評とか戯言とか。

【書評】人生を変えた贈り物

 

それでは,次もブックレビュー。

人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン

人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン

 

 

世界最高のセミナーをやると言われているアンソニー・ロビンズの著書。

アンソニー・ロビンズの人生の目標は、夢を忘れ、自信と希望を失ったすべての人に、自分の中に眠っているパワーを思い出してもらうこと、だそうだ。

私たちは人生の中で、非常にたくさんの経験をしてきている。

その中には、脚になり得る貴重な経験がたくさんあるにも関わらず、それを上手に活用できている人は、私含めて果たしてどれ位いるのだろうか。

 

著書の内容自体には、大きく感銘を受けたことはなかったのだが、朝7つと夜3つのパワーアップ・クエスチョンと,それを取り入れた10日間のメンタル・チャレンジについては、とても興味を持てた。

 

過去の自分ではスラスラ答えられていた問いについて、最近、同様の問いをもらったときに、なかなか自信を持って答えられなかった自分に気付いていた。同じ人なのに、時期が違うだけで答えが違い、考えだせる時間に差が出るのは何故だろうか。考えるキッカケになったことはとてもよかった。

 

著書の中にもあるが、アンソニーの考える原理原則は『目標を設定し、必ず実行すると決断し、できると信じ、意識のフォーカスを「嫌なことやコントロールできないこと」ではなく「自分の行きたい方向や解決策」に向け、行動を変えるべし』というものである。

 

そして、彼アンソニーが繰り返し語るのは、「決してあきらめずに、行動を続ける」ことである。「どんな困難も永遠に続きはしない。(略)明日につながる行動を続けることだ」「猛烈な、一貫した行動を続けていけば、そして柔軟な感覚で目標を追求し続ければ、最後には必ず望みのものが手に入る」「解決策がない、という感覚だけは絶対に捨てよう」これらを言葉に表されている行動を続けることへの期待の数々は、心疼くものがある。「何百万回と試してみたがダメだった」と言う人は、数十回も試していない、というのはまた引きつける言葉・フレーズだった。

 

 

そして、成功する人は例外なく「継続的な、終わることのない改善」を続けていると言っている。人は、同じ事を体験していても、その体験の観測の仕方や感じ方によってまったく違った現象として心に残ってしまうものです。寺子屋でも事実と現実という話をよくされているが、この同じ事実に対して何を感じるか、どう捉えるか、それによって自分の人生が大きく左右されるというメッセージには共感した。

 

人には思考の癖というものがあり、出来事の感じ方にもやはり癖がある。

自己啓発本というのは、胡散臭かったり馬鹿馬鹿しかったりする面もあるが、今回の2冊のようにいろいろと出てくる実践的なアドバイスによって、自分のマイナス思考の癖に気付いたり、自分という存在を見失いかけている際に自分を見つめ直すためには、とても効果的なツールではないかと思う。

 

まずは、今回のパワーアップ・クエスチョンに対して、自らの答えを持った上で、日々臨みたいと思う。